2011年 03月 05日
クノッソス遺跡 3
供物などを運ぶ人々の行列の壁画が描かれた廊下。
「百合の王子」の壁画。
ここは王座の間です。ミノア王の公的な執務室で、神聖な儀式も行われていた部屋。
石のベンチが王座を囲むように設置されてます。
王座の間の壁には、天空の神を表す鷲の頭、大地の神を表すライオンの胴体、
地下の神を表す蛇の尾を持つグリフィンが描かれています。
私が最も見たかったのは、イルカのフレスコが壁に描かれている王妃の居室。これがなかなか見つからなくて、やっと隠れた隅にある小さな部屋に、青いイルカの絵を見つけた時は、子供のように喜びました。 横合いから来た子供連れの家族もこの部屋を探していたらしく、子供達がイルカのフレスコを見て、目を輝かせていました。 この部屋には浴室や水洗トイレも直結しています。導水路・排水路システムが完備しており、当時の建築技術の高度な水準がうかがえます。
ちなみにクノッソスのミノタウロスの迷宮の伝説は有名です。 王は 一度入ったら出られない迷宮を建造し、そこに牛頭人身の怪物ミノタウロスを閉じ込めていました。王は息子が殺された為アテーナイを攻め征服し、アテーナイは9年毎に7人の少女と7人の少年をミノタウロスの生贄として差し出すことになっていました。数度目の生け贄にアテーナイの英雄テーセウスが加わりましたが、彼は彼に恋をした王の娘アリアドネから迷宮を脱出する為の糸玉をもらい、迷宮に侵入しミノタウロスを倒した後、糸玉の糸を伝って無事迷宮から脱出できたという話です。
もう一つ、イカロスの翼の話も有名ですね。王によって幽閉されていた大工ダイダロスが息子のイカロスと共に脱出しようと蝋で翼を作り、空を飛んで脱出を図りましたが、イカロスは父の警告を忘れて高く飛び過ぎてしまい、太陽の熱で蝋は溶け海に墜落してしまったという話です。
by honeyfire
| 2011-03-05 15:32
| 旅(国外)