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我が家の守り猫

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我が家のリビングに高さ30cm程のずんぐりした黒い猫のぬいぐるみが座っています。これはずっと以前私がドイツへ渡る時に、日本から一足お先に航空便で送ったものです。小包紙で包装され、いびつにかさばったのが届けられた時、何だろうと思って包みを開けた夫は、大きな黒い猫のぬいぐるみが現れたので驚いたと言ってましたっけ。 あれ以来黒猫のぬいぐるみは私たちの人生行路に同行して、何度かの引越しを経て、今も我が家のリビングにちょこんと行儀よく座っています。

我が家を初めて訪れる人たちは大抵皆この猫を見ると、なぜか一瞬はっとして、びっくりするらしいのです。一瞬本当の猫がいるのかと思うらしいのです。そしてぬいぐるみだと分かると、まー、なーんだとばかり、一人で笑っています。 大家さんの奥さんもそうですが、来る度に、この猫ちゃんを見て、「ディーゼ カッツェ!...(この猫!)」と親しみ深げに呼びかけて愉快そうに笑っている人も多いです。いつもなぜかディーゼ カッツェ!という言葉だけで、後の言葉が...で省略されているのですが、人気者だということは感じられて、飼い主(?)としては嬉しい限りです。

でもそれにしてもこの黒猫ちゃん、ご覧の通り、本当の猫と間違えられるほど精巧に形作られているわけではないのですよ。 一筆書きで描いたような大雑把な形で、首のくびれのないずんぐりした丸っちい体。頭の上に簡単な三角形の両耳をピンとつけ、白糸だけの細長い目に、ボタンのような白くて丸い鼻、その両側に三本づつ白いおひげがついているだけ。そしてお尻のところに丸みを帯びた短い尻尾が付いていて、お腹の下にこれまた丸い両足が少し見えているだけ。ただそれだけなのに、なぜ皆さん、生きている猫とまちがえるのか不思議で愉快。

この猫ちゃん、存在感があります。 リビングの隅にちょこんと座ってくれているだけで、なんだか落ち着きますもの。旅行から戻ると、猫ちゃんに留守中に家を守ってくれていてありがとうとつい言ってしまうのです。

by honeyfire | 2009-12-04 18:27 | 暮らし