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微笑み作戦

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砂浜を歩いているとよくしつこく物売りに声をかけられたり、駱駝や馬に乗った男が近づいてきて乗らないかと誘われたりします。最初は穏やかにいらないと意思表示をしていても、あんまりしつこくされたり、回数が増えてくると、こちらも口調がそっけなくなってくるものです。ゆっくり散歩を味わいたいのに、放っておいてくれと言いたくなってきます。でも向こうもこれで食べているのだしと同情心が起こらないわけではないのですが、欲しくもない物を買いたくもありません。

せめてにこっと微笑みながら手を振り、いらないのよ~と言ってみたら、何とこれが効くのです。おもしろいことに、そっけなくすると、向こうは余計に食い下がってくるけれど、微笑んであげたら、すんなりと納得して引き下がるんです。時には、御機嫌ようとか素敵な旅をしてねとか言ってくれる者もいるぐらいで。他の土地の押し売りだと、こっちが親切に出ると、つけこまれるのだけど、ここでは違っていました。この発見をしてから、私は微笑み作戦でいくことにしました。それが100%効くのです! びっくりしちゃった。

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チュニジアは観光でもっている国。だからチュニジア人は外人慣れしていて、とても人懐っこく好奇心も旺盛。ホテルの中や浜でチュニジア人が通り過ぎる時、全く知らない人でも必ずボンジュール、サバ?と声をかけてきます。こちらがドイツから来ていると分かると、グーテン・ターク、ヴィー・ゲーツ?(こんにちは、ご機嫌いかが?)と挨拶してきます。チュニジアではアラビア語の他にフランス語も普及していますが、ドイツ人の観光客が多いので、ドイツ語もぺらぺらの人が多いです。

ここで知り合ったチュニジア人はほとんど明るくて友好的でした。浜には一定の間隔を置いて要所要所で警備員がツーリストの安全の為に監視しているのですが、彼らとも通り過ぎる度に、こんにちは!と挨拶をしあいました。

よく浜でジャポネ?と聞かれたり、コンニチハやアリガトウと話しかけられたりしました。こんにちはと返事をしてあげたら、しつこい物売りも含め彼らは顔中笑顔にしてとても喜んでくれました。とても可愛らしいのです。チュニジア人は今まで訪れた国の中で一番親日家のようでもあります。日本人に対して好感を持っているようです。それにしても、焼き物の村くらいしか名所のないこんな何もない島にも日本人の観光客が訪れるんだろうか。ドイツを含め他の国ではまず中国人かと聞かれたものですが、チュニジアではまず日本人かと聞かれました。
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チュニジアでは女性をあまり見かけませんでした。空港では女性の職員も見かけましたが、ホテルでは受付や清掃婦や清掃の具合をチェックする監視係くらいが女性で、他はオール男性。町のカッフェに座っているのは男性だけだし、浜でも一人もチュニジア人の女性を見かけたことがありませんでした。唯一バザールで買い物をする女性をたくさん見ましたが。そんなわけで女性と会話する機会はありませんでしたが、男性について言えば、とても気軽に打ち解けて話しやすい。和やかに心地好く会話がはずんだものです。チュニジア人はオープンで親しみやすかったですね。


(このチュニジアシリーズでアップしている写真は実はアルバムに貼っていた写真を再度撮影したものなので、オリジナルの写真とは色が違ったり、部分的にブレたりしていますが、申し訳ありません。)

by honeyfire | 2010-02-04 22:09 | 旅(国外)