カテゴリ:思い出( 29 )

ブランコのロマンは変らない

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by honeyfire | 2013-02-22 14:29 | 思い出

ジョンとクロ

ついでに子供の頃よく遊んでいた近所の飼い犬ジョンとクロの話でも。

ジョンは大きな狐色をした犬で、いつも家のちょっと奥まった門の前、少し段状になったところに横座りに座っていた姿を思い出します。日だまりのような穏やかな犬で、横座りになってる狐色の大きなまあるいももの辺りがフライパンみたいだあって思ってて、そこんところによく頭を寄せて抱きついたりしてたんだけど、ジョンは穏やかに抱きつかせてくれていました。いつも眼差しがまるで微笑んでるように温かくて包容力があって、毎日のようにジョンだ〜っと遊びに行ってジョンに寄りかかっていると安らいだものです。近所の幼馴染み達と遊んで夕暮れになって遊び疲れて来た頃、ジョンのいたその家の前の段状になったところに座って一緒に夕焼け空を見上げながら色んな夢のような話をしてましたっけ。

クロも近所の家に飼われてた犬でしたが、体が真っ黒なのでクロという名で中型犬。ちっちゃな子犬の頃は噛まれるって言う評判でひどくとっつきにくかった。だけど大きくなる内にこの無愛想で一匹狼風の犬となぜか仲良くなって。クロは放し飼いにされてて自由に歩き回っていたけど、毎夕、うちの開け放した玄関の中までやってきて、そこにかかっていたカーテンから鼻先を突き出していたものです。父がそれを見かけると、友達が来てるよって(笑)外にいる時にも、私を見つけると、離れたところにいても勢い良く駆けてくる。クロが駆けて来る時は立ち止まって足を踏ん張ってなくちゃだめ。山羊のように膝の辺りにどーんと勢い良く頭突きをかませてくるから、足を踏ん張っていなくちゃ倒される(笑)13歳の時に遠くへ引っ越すことになったのですが、クロとお別れするのは淋しかったな。
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by honeyfire | 2013-02-04 00:39 | 思い出

とある白猫の思い出

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子供の頃から動物が好きだったけど、アパート住まいで生き物を飼ってはいけない環境でした。当時は周りに野良犬や野良猫がたくさんいて、遊ぶのはいつも行きずりの野良犬や野良猫や近所に飼われていた犬や猫。色んな出会いがあったけど、一番印象に残っているのが1匹の真っ白い雌猫。

ある日近所の幼馴染み等と遊んでいる時に突然彼女は現れました。野良猫にしては、毛並みが綺麗で穏やかな気品があって、ディズニーの『おしゃれキャット』の美しい母猫ダッチェスのようなイメージの猫でした。存在感のある猫で、人間の子供も大人もこの白い雌猫にはなんとなく敬意を持っていて一目おいて接していました。私もこの猫と毎日のように遊んだものでしたが、私がこの猫と遊ぶというよりは、遊んでくれてたような(笑)そんな包容力を感じさせるような猫でした。

毎日のように現れていたのに、ある日突然いなくなってしまいました。いなくなる前の日、アパートの隅に奥まった場所があったのですが、秘密の隠れ場のような感じでよくそこでも遊んでたものだけど、そこに一人でいた時のこと、薄暗い奥にきらっと光るものが見えて、その白猫がもう1匹の猫と一緒に踞るようにいて、そこからじっと私を見つめていました。いつもと何だか違う気配を感じましたが、それがその猫を見た最後でした。お別れに来てくれてたのかな。
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by honeyfire | 2013-02-03 00:37 | 思い出

とあるドーベルマンの思い出

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飼い犬には流行があるらしく、最近ドーベルマンやシェパードやコリーやボクサーといったような種類をあまり見かけなくなりましたね。ドーベルマンといえば、以前近所でよく見かけたチャーミングな気になるドーベルマンがいました。キッチンの窓から小さなT字型交差点が見えるのですが、キッチンに立って料理していると、時々赤いスカーフを粋に首に巻いた耳を垂れたドーベルマンが、交差点で車道を横切る前に、じっと立ち止まっているのを見かけたものです。飼い主は後からゆっくりやってくる。そのドーベルマンは時折首だけ後ろに振り返りながら、飼い主がやってくるのを待っている。車道を横断せずに歩道の角でじっと立っているそのエレガントな佇まいは貴婦人のようで、惚れ惚れしてしまいました。飼い主が近付いてくると、歩を進め、道を横切っていくのです。その姿にいつも感心していました。パン屋の前でもよく見かけましたっけ。最近久しくその犬も飼い主も見かけない。どこかに引っ越しちゃったのかしら。なんだか淋しい。

ずっと以前ムルゴという名前のドーベルマンになつかれていました。友人夫妻が飼っていた犬で、ご主人はドイツ人で、奥さんはドイツ人とギリシャ人のハーフ。ムルゴという名前は、ギリシャ語で「悪戯っ子」という意味らしいです。二人は仲睦まじい夫婦でしたが、突如離婚してしまいました。理由は、ご主人の方が是非ともカナダに移住したいという夢を持っていて実行しようとしていたのですが、奥さんの方がそれに反対で、意見が合わなくなったからだそうですが、もっと他にも微妙な理由があったのかもしれません。彼等のようなお似合いの夫婦が別れてしまって、非常に残念でした。よくカップル同士で一緒に色々楽しく行動を共にしていたのです。

彼等は離婚し、ドーベルマンのムルゴはしばらく奥さんの身内の家に預けられることになりましたが、数ヶ月も経たないうちに何の理由もなく急死してしまったのです。ムルゴは友人夫婦に子供のようにとても可愛がられていたので、結びつきが深かったのでしょう。夫婦の関係がぷっつんと切れた時、一緒に繋がっていたムルゴの関係の糸も切れてしまったのでしょうか。生き物って、とっても敏感ですよね。私はムルゴがとても大好きだったので、残念で仕方がありませんでした。ムルゴに最後に会ったのは、奥さんのアパートに数日間連れてきてもらってた時。ソファに座ってたら、キスでもするかのように、顔をじんわりと私の顔の方に寄せてきたムルゴ。いつかまた野原で一緒に遊べるかと思っていたのに...急に逝ってしまった。

いつかご主人の方がムルゴにまつわる愉快な話をしてくれたことがあります。しばらく定期的に犬の調教所で訓練させていたのですが、そこの調教所に行くと、まず金網がめぐらされたグラウンドがあって、そこにいつも一頭の大きな犬がいたそうです。ムルゴと仲が悪くて、顔をつきあわせると両方が金網に沿ってダーッと駆けながら、金網越しに吼えあっている。毎回同じことの繰り返し。ある日、また同じように両方の犬が金網に沿って吼えながら走っていった時、一番隅の普段閉まっている扉が、なぜかその日は開いていたそうです。犬達ははじめて金網の介在なしに、向かい合ったわけですが、どちらも一瞬きょとんと立ち止まり、体をぶるぶると震わせて、どちらも言いあわせたように金網に沿ってまた元の方角へと吼えあいながら戻ってきたとか(笑)

ふとムルゴのことを思い出しちゃったので。
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by honeyfire | 2012-11-24 21:09 | 思い出

大きくなったもんだ

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昨日久しぶりに以前こちらの会社で勤めていた時親しくしていた元同僚からメールをもらいました。あの頃家族ぐるみでも時々会って楽しく過ごしていたものです。彼の奥さんは画家で、何度か自宅の小さなギャラリーで個展を開いてる時にも招かれて、この間アップしたリビングの壁に飾ってある絵は彼女が描いたもの。明るいパワーを感じる絵を描く人でしたが、彼女の創造性の遺伝子は娘にも受け継がれているようです。セリーナ、キアラ、パミーナという名前の3人の天使のような美しい娘がいました。彼女達がまだ幼い頃よく一緒に遊んだものです。中でも真ん中のキアラは私達になついていて。その子はもう18歳になったとか。まだギムナジウム(大学進学を前提とした中高一貫校に相当する学校)に通ってるらしいですが、自分で編んだおしゃれな帽子や小物類を売る会社を作っちゃってるそうです。すごいなあ。子供の頃から親譲りのアートの才能があって色んな賞を受賞してたけど、とってもセンスのいい彩りとフォームの帽子の数々、若々しいエネルギーに眺めてるだけでも楽しくなってきます。

昨夜は久しぶりにあったたかくなる夢を見ました。昨夜の星空とたくさん読んだ宮沢賢治の純粋な言葉のお陰だなあ。今朝もくっきりとした星空が綺麗です。いろんな夢を見たけど、ある夢では久しぶりにもう随分前に亡くなった母が登場しました。私は家を出てどこかに向かってる途中で雨が降り出して、傘をとりに家に引き返そうとしていたら、丁度家の入り口から出てきた母と出くわして。私に傘を届けようとしているところだったらしい。そんな小さな場面だったけど、母の温もりの余韻が残る朝でした。そういえば、母も帽子を編むのが好きな人だった。
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by honeyfire | 2012-11-23 15:12 | 思い出

霜月に入りましたね

ということで、霜の情景を(笑)
薄化粧したような、粉砂糖をふったような霜の情景は好きです。

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霜月の冷気を感じながらふと思い出したトルコ⋅ティーの味。。。以前バルト海の近くの町に住んでいた時に、ちょっと遠出をしてハンブルグを訪れたことがありました。何月だったか忘れましたが、冷たい雨でも降っていたのでしょうか。空気がひんやりと湿った寒い季節で、通りで見かけたトルコ人の経営している立ち席だけの小さな店に入って、トルコ⋅ティーを注文し暖を取りました。トルコ⋅ティー、トルコではチャイと呼ばれるそうですね。チャイと言っても、インドのミルクティーとは違い、ミルクの入ってない紅茶だけ。サモワールのように二段重ねになったチャイダンルックと呼ばれるポットで淹れ、小さなグラスのカップに注いで出されます。

その時に初めて飲んだのですが、チャイの爽快な風味に身も心も温まりました。チャイを運んで来てくれた店のトルコ人のおじいさんが良かったです。人の良さそうな、瞳が穏やかに微笑んでいて、黙って傍にいるだけでもハートが温かく包まれてしまいそうな、そんな人でした。薄明るい小さな店の空間には客はその時は私達二人だけで、おじいさんは店の隅の方に控えていました。店に入ってお茶を一杯飲んでるというよりも、まるで誰かよく見知ったおじいさんの家でお茶を飲んでるというような屈託の無さ。チャイを飲んでいた束の間の間だけ同じ空間を共にし、特に言葉を交わしたというわけでもないのに、おじいさんの穏やかな笑みがなんだかいつまでも思い出に残る人ですね。

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by honeyfire | 2012-11-01 21:55 | 思い出

女神アテナの立像

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以前仕事の研修で一ヶ月程ミュンヒェンに滞在していたことがありました。その間ホテルに宿泊していたわけですが、研修の合間にゆっくりとミュンヒェンを満喫する機会を持てました。季節は秋。黄葉の真っ盛り。ホテルから歩いて行ける距離に数々の美術館や博物館がありました。今はどうなのか知らないけど、当時ミュンヒェンには、日曜日には美術館や博物館等の公的施設の入場料が無料になるという有難い制度があったので、それを利用して、黄葉した落ち葉の絨毯を歩きながら美術館巡りをしたものです。

あの時の秋のひとときが今でも鮮やかな印象で思い出に残っています。清々しく澄みわたった青い大空。金色の落ち葉の絨毯を踏むと、かさかさと乾いた音が快く鳴り、落ち葉のささやきに耳を傾けながら、ゆっくりと歩を進めていました。抜けるような青空の下、柔らかな陽光を浴びながら、金色の落ち葉の絨毯の上を歩いているだけで、なんとも言えず幸せで、この上なく贅沢なように感じられました。

訪れた美術館の一つに古代ギリシャ、ローマ時代の彫刻が展示されてあるグリュプトテーク美術館というのがあります。青々とした芝生が広がっている広場の両側に白っぽいギリシャ神殿風の建物が二館向かい合って建っていて、一つは古代美術博物館で、もう一つは、古代ギリシャ、ローマ時代の彫刻が展示されてるグリュプトテーク美術館です。

館内に入ると、装飾が施されたギリシャ神殿の門の一部が眼に入りました。数千年の歳月を経てきた石の薄ピンクの柔らかな色調を見ていると、訳も無くなつかしい情感がわいてきて、しばらくその門の前に佇んでいました。石は冷たいはずなのに温もりを放っているようでした。

ギリシャやローマの様々な堂々たる神々の像が並んでいる中でとりわけ心引かれたのは、片手に槍を捧げ持ち、もう一方の手に一輪の花を優しく提げている厳粛さと高貴な美を放った女神パラス・アテナの大理石の立像でした。静寂の中に躍動感を感じさせる。二千四百年という歳月を通して変わらない活き活きとした力強い存在感。大理石の女神アテナの姿全体にまるでいのちが受肉して息づいているような美しさが感じられました。紀元前四世紀に形造られた女神像の前に佇んでいると、天と地が和合したような力がみなぎっているようで、神聖な力は物質の中にも合唱舞踊しているように感じられました。

薄明るい冷んやりとしたグリュプトテーク美術館の中から出てくると、空の青さが一層まぶしかったです。
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by honeyfire | 2012-10-24 17:08 | 思い出

物語を感じさせる家

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子供の頃、母に連れられて祖母の所へとバスで行く途中で神戸山手の異人館通りを通っていきました。観光客なんてまだ来なかった閑静な趣を漂わせていた頃のこと。ここを通る度にわくわくしたものです。当時銀色のまあるいドームの屋根の回教寺院がお伽の国のお城に見えたものでした。大人になって故郷に帰国した時に久しぶりに見た時は、なんて小さいんだろうと思ってしまいましたが。
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by honeyfire | 2012-10-18 16:52 | 思い出

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門には惹き付けられます。殊に遺跡に残っている崩れかかった門柱などを見ると、空想が沸き起こって、どこか遠い時空へと誘われそう。も一つ魅力的なのは、樹木の枝が地面に届く程垂れ下がり、自然の門を作っている所。よく散歩に行く庭園にもそういう情景を幾箇所見かけるけれど、そういう緑の門を潜る度にわくわくしてしまいます。もう何度も潜っているというのに。

昔とても印象に残る夢を見たことがありました。何も無い果てしもない荒野に、唯一古くて風化したような大きな門の石柱が二つ並んで立っている。そこにたどり着く前にストーリーがあるのだけど、それは略(笑)私はその門の前に一人で立っている。門を潜る決心がつき、やっと門を潜ろうとした瞬間に目が覚めました。夢ってどうしていつも何か見届けようとするいいところで目が覚めてしまうんでしょうね(笑)
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by honeyfire | 2012-10-18 16:49 | 思い出

あなたの遠いあの日

あの頃にも会ってみたかったなあ。

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by honeyfire | 2012-02-23 22:14 | 思い出

グーテンターク♪ ドイツの風を感じていただけたら、嬉しいな


by honeyfire
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